教室で実施中の臨床研究
Posted on Sep 2024
課 題名: 空間的遺伝子発現解析を用いた病態機序の解明に関する研究
研究代表者: 野島 聡(病理診断科・准教授)
1.研究の対象
以下の方を対象とします。
2010年1月~2035年3月に大阪大学医学部附属病院・泌尿器科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科
を受診し、病理組織診断が 行われた成人の方。
2010年1月~2035年3月に隈病院を受診し、病理組織診断が行われた成人の方。
2.研究目的・方法
疾患の病態を理解する上で、病変組織における各細胞の発現する遺伝子を評価することは必須の手段です。この解析のため、シングルセル RNA-Seq解析という手法が用いられていますが、この方法には各細胞の組織内における位置情報が伴っていないことから、病変の顕微鏡 での観察における形態との比較検討が困難であるという限界があります。本研究では、空間トランスクリプトーム解析という、組織検体上にお ける各領域の細胞の遺伝子発現を空間的に解析する新しい手法を用いて、これまで見いだせなかった新たな病気の機序を発見することを目的と しています。
研究期間:2023年1月1日~2035年3月31日
3.研究に用いる試料・情報の種類
診療の過程で得られたあるいは残余した、以下の病理組織検体を使用させていただきます。
2010年1月~2035年3月に隈病院を受診し、病理組織診断が行われた成人の方。
2.研究目的・方法
疾患の病態を理解する上で、病変組織における各細胞の発現する遺伝子を評価することは必須の手段です。この解析のため、シングルセル RNA-Seq解析という手法が用いられていますが、この方法には各細胞の組織内における位置情報が伴っていないことから、病変の顕微鏡 での観察における形態との比較検討が困難であるという限界があります。本研究では、空間トランスクリプトーム解析という、組織検体上にお ける各領域の細胞の遺伝子発現を空間的に解析する新しい手法を用いて、これまで見いだせなかった新たな病気の機序を発見することを目的と しています。
研究期間:2023年1月1日~2035年3月31日
3.研究に用いる試料・情報の種類
診療の過程で得られたあるいは残余した、以下の病理組織検体を使用させていただきます。
① 大阪大学医学部附属病院病理部にて保管されている以下の臨床科の検体
泌尿器科
大阪大学医学部附属病院・病理部にて診断のなされた泌尿器科領域の腫瘍性疾患、自己免疫性疾患、自己炎症性疾患、感染症等、および対照 となる非病変部組織のパラフィンブロックおよび診断後に残余したホルマリン固定組織等。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
大阪大学医学部附属病院・病理部にて診断のなされた耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の腫瘍性疾患、自己免疫性疾患、自己炎症性疾患、アレル ギー性疾患、感染症等、および対照となる非病変部組織のパラフィンブロックおよび診断後に残余したホルマリン固定組織等。
対象となる課題名:
・泌尿器科患者の生体試料の保存
・尿路性器癌に対する新たな診断マーカー・治療標的分子の探索に関する研究
・患者さんの検体を研究、医学教育目的に使用させていただくことについてのお願い
(耳鼻咽喉科・頭頸部外科 包括同意)
・鼻副鼻腔疾患における血液・鼻副鼻腔検体を用いた血清バイオマーカー検索および病態解明
泌尿器科
大阪大学医学部附属病院・病理部にて診断のなされた泌尿器科領域の腫瘍性疾患、自己免疫性疾患、自己炎症性疾患、感染症等、および対照 となる非病変部組織のパラフィンブロックおよび診断後に残余したホルマリン固定組織等。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
大阪大学医学部附属病院・病理部にて診断のなされた耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の腫瘍性疾患、自己免疫性疾患、自己炎症性疾患、アレル ギー性疾患、感染症等、および対照となる非病変部組織のパラフィンブロックおよび診断後に残余したホルマリン固定組織等。
対象となる課題名:
・泌尿器科患者の生体試料の保存
・尿路性器癌に対する新たな診断マーカー・治療標的分子の探索に関する研究
・患者さんの検体を研究、医学教育目的に使用させていただくことについてのお願い
(耳鼻咽喉科・頭頸部外科 包括同意)
・鼻副鼻腔疾患における血液・鼻副鼻腔検体を用いた血清バイオマーカー検索および病態解明
② 医療法人・神甲会・隈病院にて保管されている以下の検体
隈病院・病理診断科にて診断のなされた甲状腺に発生した腫瘍性疾患、自己免疫性疾患、自己炎症性疾患、感染症等、および対照となる非病変 部のパラフィンブロックおよび診断後に残余したホルマリン固定組織等。
4.外部への試料・情報の提供
組織検体をスライドガラスに薄切したものが、解析のため共同研究施設である大阪大学・微生物病研究所 遺伝情報実験センター・ゲノム解析室、大阪大学・免疫学フロンティア研究センター (IFReC)・ヒト免疫学(単一細胞ゲノミクス)に送付されます。この際、検体から氏名等の特定の個人を識別することができることとなる記述等を削り、個人を特定できな いようにした状態でこれを行います。
5.研究組織
大阪大学・大学院医学系研究科・病態病理学 / 大阪大学・医学部附属病院・病理診断科 野島 聡
大阪大学・微生物病研究所 遺伝情報実験センター・ゲノム解析室 / 大阪大学・免疫学フロンティア研究センター (IFReC)・ヒト免疫学(単一細胞ゲノミクス)奥﨑 大介(兼任)
医療法人・神甲会・隈病院 廣川 満良
6.お問い合わせ先
大阪大学 医学部附属病院・病理診断科
(担当者)准教授 野島 聡
(連絡先)06-6879-3711
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2
大阪大学 医学部附属病院・病理診断科
(担当者)准教授 野島 聡
(連絡先)06-6879-3711
研究責任者:
大阪大学・大学院医学系研究科・病態病理学/大阪大学・医学部附属病院・病理診断科准教授 野島 聡
研究代表者:
大阪大学・大学院医学系研究科・病態病理学/大阪大学・医学部附属病院・病理診断科准教授 野島 聡